東奔西登

車中泊で日本縦断の旅をしながら、ロクスノ081号の「全国ボルダー『1級&初段』100 課題」にトライした人の記録

2020/1/1 滋賀 横山公園ボルダー

年越しは滋賀県八日市の太郎坊宮の境内で迎えた。

 

晦日は適当な道の駅で寝て、朝、いつも通りの時間に起きて普通に新年を迎えようと思ったが、あまりにも寂しく思える気がして「二年参り」をする事にした。

 

二年参りなら初詣も午前中に済ませられるし、何より元旦の朝の神社に並ばなくて良いのは、その後のスケジュールが楽だ。

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岩がある神社に行きたがるのはクライマーの性なのか


今日は、先日に続いてH氏と横山公園でボルダリングの予定。

 

この横山公園というところは、田んぼの真ン中にある小高い丘の上にいくつかボルダーが転がっていて、それ以外は東屋しかないような公園だった。

 

いちおうシークレットらしいのだが、公園の駐車場で準備をしていたら地元のおじいさんに「岩登りけ?」「楽しいけ?」と声を掛けられたので公認みたいなものなのだろう。

 

公園の入り口にも、「小さなお子様が転落しないように気を付けて遊びましょう」的なことが書いてあった。

 

時間通りに集合し、これまた5,6年ぶりにH氏の奥さんに挨拶をし、ティムタム(オーストラリアの有名なチョコレートお菓子)の話をし、H夫妻の小学生のお子さんと一緒に岩登りを楽しんだ。

 

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リアルぬりかべ

横山公園はよく日の当たる公園で、前日のYMCボルダーが嘘だったかのように暖かい。

 

アップで10級~4級などを登って、あとはほとんどH氏のトライを見守ったり、話をしたりして過ごした。

 

午後から家族で初詣予定のH氏の「千輪 1級」のラストトライでの完登を見届け、Hファミリーとは湯河原での再会を約束して別れた。

 

その後はいつも通りのぼっちクライミング

 

人と居ると話す方が好きみたいで、全然登ろうとしない。

どうやら私は一人だと他にやることがないから、岩に登ってるだけなことに気が付いた。

 

看板課題の「ノックは無用」の核心のムーブを色々と悩みながら試す。

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スタンスが欠けて難しくなったようで、他の人がやっているガストンどりのムーブが自分には遠くて力が入らない。

 

悩んだ挙句、人が使っているホールドを全部捨て、チョークの付いていない小さなカチホールドを壁の中から探して、核心のムーブを作った。

 

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昔から”定番”には縁がない

ムーブが出来て、レストを挟んで繋げ一回で成功。

ヨレてから遠目のガバカチへの一手が緊張感があって面白い課題だった。

 

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カチが痛くて指先をフーフーしてる

 その後、「柵越え」という課題の右抜けを試して登ったけど、後でユーチューブをみたら、同じことを考えてた人が居たみたいで似た動画が見つかった。

 

その動画は最終的に「柵越え」に合流していたので自分が登ったラインとは少し違うのだけど。

 

自分のは完全に右のカンテラインまで出て一番高いところを登っていくラインで、マントル時に足場も見えなくなり、緊張感があってけっこう良い課題に思えるけど、初登にありがちな思い入れ補正かも。

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被っててカッコイイ「柵越え」の岩

その後は次の岩場の為に余力をとっておこうと、早めに切り上げて奈良県に向けて車を走らせた。

 

その際、せっかくだから滋賀に来た時と別の道を通ってみようと思い、甲賀信楽、伊賀、を通って奈良県へ向かった。

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モンスター狸


途中、伊賀の 伊賀流忍者博物館に寄ってみたが閉館日だった。

 

忍者も正月は休むらしい。

 

「忍者も生身の人間だからネ」と言っていた駐車場のおっちゃんが面白かった。