また前回の更新から間が空いてしまった・・・。
なるべくリアルタイムに近い更新をしていかないと、熱が冷めてしまう。
そもそも、このブログ読んでくれている人なんて、自分を含めてたぶん3、4人なんじゃかなろうか。
多くの人がクライミングブログに求めるものは、岩場と課題のある岩までのアクセスだったり、課題を一気に簡単にするような革新的ムーブだったりするわけで(それはお前だけというツッコミがきそう)。
とりあえず、拙文でも旅の総括を最後まで終わらせないと、次に進むための区切りがつかないか
さて、気を取り直して今回のボルダリング旅総括は、長野県の遠山川と、静岡県の城ヶ崎ボルダーをご紹介。
なぜこの順番かは、日本列島の南西から課題を紹介していくとこんな流れかな~って感じで、特に深い意味はなし。
遠山川については以前の記事に詳しいので、ここでは簡単に。
以前の記事を読むのもメンドクサイという人の為に結果から言うと、ロクスノNo.81で紹介された5課題中、3課題は岩が傾いて消滅。
残る2課題は自分にはリーチーな課題で登れなかった。
初登者との身長差とかで、どうにも相性の悪い課題はあるのは仕方がない。
課題が消滅してしまうのも、自然の物だから仕方がない。
それでも、100課題中、5課題を逃してしまうのは悔しいなぁ。
【遠山川】(課題名横の〇×は登れたか否か)
「ケイユウ 初段」 ✖
この課題は、ハング部にあるアンダーカチから上のカチ、そこから左のリップから右のリップとダイナミックなムーブになりそうな感じなのだけど、いかんせんどちらのリップもフルスパン過ぎて、とった体でムーブを作ろうとしても動けなかった。
それなりに身長のある人なら、気持ちの良い距離感なのだろうけど、残念。
「キラーボーイ 初段」未トライ
こちらは上のイボイボ岩と違って、かなり大きい岩。
画像でうっすらと見える中間部のカチから、左のリップに出るようだけど、そこまでの距離も見るからに遠く、さらに下地もほとんどが水没状態だったのでトライしなかった。
100岩のトポにも「リーチ差が出る」と書いてあったので、これも向いてない課題だと思った。
余談だけど、身長をググって即座に表示されるクライマーは信頼できる気がする。
それが高かろうが低かろうが「それで戦っている」という包み隠さない自信を感じる。
因みに誰の参考にも希望の星にもなるでもない私の身長は165㎝。
とりあえず横リーチは置いておいて、同じ身長のクライマーは小山田大さんと野口啓代さん。
・・・なんも言えない。
遠山川のその他の課題はというと、大水でアンバマイカの岩の傾きが変わってしまったらしく、
の三課題は全て消滅してしまったよう。
河原のボルダーの宿命だけど、こういう事があると、岩の安定した硬質な花崗岩で、下地の変化も少ない小川山・瑞牆山などのエリアの貴重性が良くわかる。
小川山のエイハブ船長なんて初登から30年近く経っているのに、おそらく当時から大きくは変わっていないはず。
さすがにスタンスは磨かれてツルツルで、初登時より難しくなっているとは思うけど。
そんなこんなで遠山川はあまり相性が良くなかった。
いつか、リーチを補うパワーが付いたら、もう一度訪ねたい場所。
【城ヶ崎】(課題名横の〇×は登れたか否か)
お次は城ヶ崎。
東京からも比較的近いエリアながら、真冬でも天気が良ければ半袖で快適に登れるクライマーの越冬地。
実際、この旅で訪れた2月でも、その日が特別に暖かかったのもあるけど、朝6時から半袖で登ってた。
「モンスターマン 初段」〇
文句なしにお勧めできる課題。
側壁ではなく、一個のボルダーとして鎮座している岩で特に限定(たぶん)もなさそう。
バンバンバン!と強度の高い数手を繋ぐボルダリングらしい課題で、好きな人は猛烈に好きなハズ。
私も下手の横好きながら好き。
下地が悪いので、マットは豊富にあった方が良いけど、少ないマットで挑んで、意外と悪い上部で緊張するのも心に残る登り方だと思う。
足を切って豪快に登ろうと思ったら、リップを保持し損ねてすっ飛んで、下にある岩に後頭部を強打しそうになったけど、猫背だから背中を打っただけで助かった。
その日は天気予報で気温が高くなる予定だったから、朝の短い時間で登り切れて良かった。
それでも、上部はぬめってすっぽ抜けそうで怖かったけど。
「悟空ハング 1級」×
こちらは側壁を登る課題で、もともとはトップロープの課題。
下地の変化が激しい課題のようで、それによってグレードの体感は大きく変わりそう。
ロクスノNo.81に掲載されている写真くらいの下地を想像して現地に着いたら、想像とは違うハイボールが待っていた(笑)
ロクスノNo.81の写真より1.5mくらい下地が下がっていそうで、「なんてことなさそうだな」と思っていた課題が、「ヘタしたら死ぬな」になっていた。
参考までにYouTubeを見てみると、シーズンによっては下からハング部にあるホールドに触れた年もあるようだ。
そこまで下地が高いと、登った時の満足度が大きく変わりそうだけど、さすがに今シーズンは下がりすぎか・・・。
それでもトライはしてみて、ハングの乗越に出るところまでは出来たので、覚悟を決めればできないことはなさそう。
ハングでヒールを掛けるムーブは怖すぎて無理だった。
地上から2m以上の場所で、背中から落ちそうなムーブは怖い。
これは再挑戦したい課題のひとつ。
だから、できれば下地はあまり上がって欲しくない。
遠山川・城ヶ崎ボルダーについては、この7つの課題が紹介されていて、その内の3つは、岩の傾きで課題が消滅し、残った2本は登れず。
城ヶ崎については、悟空ハングはできないムーブは無かったけど、高さに負けてしまった。
どちらも、1級&初段というグレード(というか課題?)の幅広さを感じ、さらに自分の実力に足りないものが多くある事を痛感したエリアだった。