東奔西登

車中泊で日本縦断の旅をしながら、ロクスノ081号の「全国ボルダー『1級&初段』100 課題」にトライした人の記録

日本縦断ボルダリング旅総括 北海道 1/2

シュパッ!

ターーン!!

 

スッ(髪をかき上げる音)

 

この動作をする為だけに猟銃の免許が欲しいと思う今日この頃。

猟銃の免許について調べたら、ライフル銃は散弾銃の免許を所持してから10年経たないと取得できないとか。

 

 

さて、厨二感を出したところでいってみましょう。

日本縦断ボルダリング旅総括、北海道編っ! アシリパさんっ!!

 

ロクスノNo81号で紹介されていた北海道の課題は、そんなに数がなかったから一回で紹介できるくらいだけど勿体ぶって二回に分けます。

 

単純に一回で書き上げる体力がないだけだけど。

 

北海道へは、青森の大間岬からフェリーで函館入りした。

 

たった90分ほどしか乗船時間のないフェリーなのに、車込みの乗船賃が16,000円ほど掛かって痛い出費だった。

 

旅の愛車だったモビリオスパイクでは、かれこれ3回ほど車ごとフェリーに乗ったけど、全長4m9㎝という微妙な全長によく泣く車だったな。

 ※だいたいのフェリー会社では、全長4m未満なら、全長4m以上より安い料金のため。

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モビリオスパイクは旅の最高の相棒だった。

 せっかくだから函館の街を観光したかったけど、当時北海道では新型コロナウイルスの感染者が全国的に見ても多い状況だったから自粛した。

 

函館の街の観光も、次回北海道へ行った時の楽しみのひとつ。

 

 

【北海道】(課題名横の〇×は登れたか否か)

 

神居古潭

 「モンキーフェイス 1級」 〇

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小さな岩に北海道クライミングの歴史が詰まっている?

旭川神居古潭にある課題。

 

”カムイコタン”という響きだけで北海道を感じる。

 

こちらを訪れたのは6月。

さすがに北海道でもシーズンオフのようで、湿気とブヨに悩まされた。

 

ブヨは黒っぽいハエのようなとても小さな虫なのだけど、刺されると痛痒くてまいった。

 

神居古潭の岩場は、クライミングジムが一般的ではない時代から登られていた名残か、限定が多いようでモンキーフェイスも左と右のカンテは限定。

 

それ以外では、スタートはガストンを使うのがスタンダードみたい。

でもそれだと身長165㎝だと離陸がパツパツで辛いから、他の方法でもいいのではないだろうか。

 

一応、ガストンでスタートしたけど、離陸が辛かった。

 

神居古潭では他にも「熊嵐」という課題も登った。

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モンキーフェイスとは対照的なダイナミックムーブの「熊嵐」

こちらはバシバシ系の現代ジム的な課題で、旅暮らしでジム練習不足だった体に、心地よい刺激だった。

 

 

 【ニニウ】

「神の激運 1級/初段」 〇

 

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核心の遠いデッドの一手をとめたところ

ニニウボルダーは北海道のだいたい真ん中、占冠村にあるボルダリングエリア。

 

日本一寒い村といわれる占冠村にあるだけあって、冷涼な空気と水量豊富な川沿いのボルダーはイメージ通りのTHE・北海道だった。

 

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ドローンで撮影したニニウボルダー

ボルダリング対象となる岩は5つ位?岩質はいわゆるチャートで御岳みたいな感じ。

 

神の激運は右のフレーク地帯を限定して、まっすぐに直上する課題。

スタートから直上する感じになるので、限定はそれほど気にならないかも。

 

限定をしないで弱点を突いて登ると3級で、こちらも高さがそこそこあるので面白い。

 

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トラバースパートのムーブ作りが楽しかった「神の激流」

7月に再訪した時に、左からトラバースして3級に抜ける「神の激流」も登った。

一カ月ですっかり森が夏の様相。

 

でも、吹き抜ける風はカラっとして涼しい。

すごいよ北海道。

 

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ニニウのハードプロブレム「イマジンブレーカーSD」

他にもニニウでは、好きな(得意とは言ってない)前傾ボルダーで、イマジンブレーカーSD 7b~7b+(段級グレードで初/二段)などを登った。

 

ニニウはコンパクトなエリアだけど、空が開けたボルダーが多く、滞在していて気持ち良い場所。

 

他にも楽しそうな課題があるので、また行きたい。

 

 

 【赤岩青巌峡】

「キセキ 初段」 〇

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自分的核心は、たるいスローパーからのカチへの一手

赤岩青巌峡は、前述のニニウボルダーからほど近く、”ハシゴ”できる岩場。

 

ボルダリングよりリードクライミングがメインの岩場のようで、ボルダリング対象になりそうな岩は沢山あるけど、チョークのついている岩は少しだった。

 

その中でもひと際目立つのは150度くらいの前傾壁を持ったこのボルダー。

 

「キセキ」は被った序盤のボルダーを比較的大きなホールドを繋いで登り、リップを越えてからのスラブ部は細かいホールドでマントルをかえす総合的な課題。

 

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下地が良くはないので緊張する上部

「キセキ」はマイナーな課題のためかトライした記録がほとんど見つからない課題だったので、登れて嬉しい課題のひとつ。

 

同じ岩の右端には強傾斜ハサミコミ系の「リアライザー」があり、こちらもとても面白かった。

 

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リアライザー」は強傾斜でフックを多用しながらグイグイ登る。

 リアライザーも1級~初段くらいで、それくらいを狙っているクライマーにはとても楽しめる課題。

 

写真からもわかるように赤岩青巌峡の森の中は湿度が高く、季節を少し外した感じはあった。

雨後の乾きも良くない岩場だったので、タイミングが難しいかもしれない。

 

その他の課題は、吉田和正氏初登の「ギャオス」を登った。

こちらは道東から来ていたリードクライマーの子供たちに注目されながらだったので、ボルダリングおじさんとして意地のフラッシュ。

 

その後は、そのリードクライマーの子供たちとヒグマトーク(ヒグマ目撃自慢)をして撤収した。

 

赤岩青巌峡はリードルートが楽しそうだったから、次回はリードクライミングで行きたいと思った。

 

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赤岩青巌峡のリードルート。左下にある岩がギャオスのある岩。