2020/1/4
西の御岳だ宮川ボルダー
この日は宮川ボルダー。
初のエリアだったけど、駐車場で出会ったクライマーさんに案内をしていただいて、迷わずに登りたい岩たちにたどり着けた。
まずは「あめご」から。
の前にあめごの裏の岩の課題でアップ。
宮川ボルダーは日差しが良く辺り、気持ちの良い岩場だった。
初心者向けの課題も充実していて、アプローチも良い。
地元の住民がボルダリングに理解があるのか、トイレ問題も民家のトイレが借りられる(!)ため問題なし。
素晴らしいエリアだった。
正月休みの真っ最中の宮川ボルダーは、とても賑やかで御岳を思い出した。
肝心のあめごは、各ホールドを地面から触って持ち感を確かめた後、フラッシュトライではリップの出た先が良くなくて失敗。
ガバカチから直で出るムーブだと、少し逆光気味で良いポイントを見逃してしまった。
周りのクライマーさんに断わってからリップにティックを入れ、セカンドトライ。
このトライでリップの美味しい所を捉えられて、足に気を使いながら次のガバカチへ、そして勢いよく次のガバをとってトップアウト。
強傾斜に散らばったホールドの負荷が絶妙で、本当に良い課題だと思った。
高さもほどほど、ムーブもダイナミック。
これが御岳にあったら、忍者返し以上に人気になりそう。
お次は、あめごから上流に歩いて「黄色い鈴 初段」
こちらはちょっとアプローチに少し危ない場所があるけど、下降用のフィックスロープがあって、気遣いと整備に感謝しながら使わせていただいた。
「黄色い鈴は初手核心」と聞いていたし、動画でも初手を止めた時の振られが厳しそうだったから、これは苦手なやつかな…と警戒しながらスタートホールドを教えて貰ってトライ。
心配していた初手は、なんか離陸しやすそうと思っから左足のアウトサイドでスメアしながら所謂「ダイアゴナル」で出たらスタティックにとれて、そのまま後は現場処理でトップアウト。
Youtubeは見てしまったけど結局全て忘れていて、オンサイトトライにすれば良かったと少し後悔。
「あめご」、「黄色い鈴」と登れて、セッションされていた他の面白そうな課題が気になりつつも、次の目標の「パワーブレイン」に向けて移動。
この旅の辛いところで、他の課題を遊ぶ余裕がない時がけっこうある。
トライ回数は少ないとはいえ、昨日は御手洗だったので二連登目でヨレが心配になってしまう。
「パワーブレイン」はメインのエリアからけっこう離れた所にあって、ぐわっと車移動。
途中、おばあさんに道を聞いた時に、九州ナンバーだったこともあって少し呆れた顔をされた。
(クライマーはバカなんですよ、おばぁちゃん)と心の中で呟く。
「パワーブレイン」があるエリアの前には2台の車が止まっていて、これはマットが豊富だな♪と自分のマットを一枚だけからって(九州の方言:背負う)アプローチ。
綺麗なあまごが泳いでいそうな、綺麗な小川を少し遡ると黒いチョックストーンが見えてくる。
おお~本当にチョックストーンだ!と感心し、けっこうデカい岩だな~っと辺りを見渡しても誰も居ない。
どうやらこの岩の裏隣にある他の課題をトライしているようだったので、マットは一枚だけど、下から見る限り上部はそんなに悪くなさそう。
っとマットを敷いてトライ開始。
ってかこの課題もマット敷かないとスタートホールドに届かないじゃん!
とマットをスタートホールド付近に敷くと、抜けはノーマット。
なるべくスタートホールドに届くギリギリにマットを寄せて、これなら核心と思われるムーブを起こすときも、変に落ちなければ大丈夫そうというところに敷き、「たぶん上部はガバ地帯だろう」とだろうトライを開始。
2度トライして、両方ともムーブに迷って降りる。
ラインもスタートも明確だし、この課題くらいはYoutube先生のお世話にならないぞ!とオブザベをし直して3度目トライ。
前の二度のトライでは左手でとろうとしてたホールドを右手でとり、上部はクロスでカチを刻んで大きなホールドへ。
このホールドが意外とガバではなくて焦った。
まぁでもここまで来たら落ちられないから、必死で握って足を上げてなんとかトップアウト。
この旅でのクライミングは「なんとか 」が多い。
正直、フルタイムクライマーは意志が強くないと休むに休めない。
というか、暖かい家も他にやることもないから何かしていないとシンドイのだ。
走っていない、エンジンを掛けていない状態の車内は寒い。
ガソリンは暖房ではなく、なるべく移動で消費したい。
ただ、昨日今日と、ほんわかした雰囲気のクライマーさんと話せてとても癒された。
この旅での癒しは、シャワーで利用する満喫の漫画と、面白いクライマーさん。