東奔西登

車中泊で日本縦断の旅をしながら、ロクスノ081号の「全国ボルダー『1級&初段』100 課題」にトライした人の記録

日本縦断ボルダリング旅総括 九州 屋久島編

今年の7月24日に、昨年11月7日に宮崎県から出発した「日本縦断ボルダリングの旅」を一応の終わりとした。


"一応"としたのは、旅の目的の一つであるロクスノNo.81号で紹介された「1級&初段100課題」の全てを登った訳ではなく、登り残した課題も多いから、いつかはそれらの課題に再挑戦したいと思っている。

 

この旅を終えて登れた課題は、69/100課題。


時間や天候の都合でトライできなかった課題や下地の変化等で消滅してしまった課題も多いものの、正直、「8割は登れるんじゃないかな?」と思っていただけに、7割にもとどかないとは!

※今度詳しく書くつもりだけど、ロクスノで紹介しているのに開拓中のシークレットエリア内の課題という課題もあった。

それ以外にも、岩の傾きなどにより課題が消滅しているのもあって、その分を差し引けばなんとか7割は達成できたと思う。

 

登れなかった課題を振り返ってみると似た系統の課題が多く、自分の苦手が浮き彫りになった形で、客観的に自分を評価できる良い体験だったと思う。


1級&初段100課題にトライするという、ある意味、縛りのような決まりがあったおかげで、見るからに苦手な課題やハイボールにもトライしないとならないのは、この旅ならではの体験だった。


この「日本縦断ボルダリングの旅」をまとめるにあたって何に主軸を置くかで迷っていて、人によっては「とにかく岩や課題の事が知りたい」という人もいれば、
車中泊ボルダリング旅をする日常」を知りたい人も居るだろう。

 

私の自信の好みで言えば、「どこそこの何々という課題を登った。」より、「旅の途中で出会った景色や起こった印象的な事。」の方が好きなのだけど。

 

時系列で思い出し日記(そんな言葉があるかはわからないけど)形式でも良いのだけど、自分の性格を考えると最後まで続かなさそうだから、「1級&初段100課題」で登れた課題、登れなった課題から書いていきたいと思う。

 

100課題全てを一回でまとめるのは長くなってしまうから、九州、中国・四国、近畿、中部、関東、東北・北海道というおおまかな括りで分類しようと思う。
※因みに沖縄にはまだ行ってないので、チャンスがあれば行ってみたい。

 

日本縦断ボルダリング旅総括、今回は九州。


ロクスノの「1級&初段100課題」はエリアによって何課題まで。という決まりを設けなかったのか、けっこう九州地方に偏っている。


実際に登ってみて、「これはお勧めしたい名課題!」というのもあれば、「このエリアなら他にお勧めできる課題がありそうなのに」というのもある。

 

でも、これは初登者の思い入れ補正とかもどうしても影響するだろうし、個人の好みも出るから、可能なら色々な課題を登って、自分が面白いと思った課題を思い出にして欲しいと思うけど、遠征だとそうもいかないのが現実。


だからという訳ではないけど、九州編では、ロクスノに紹介されている課題と共に、私の個人的なお勧め課題も紹介したい。


はるばる遠方から来たクライマーが、「一生の記憶に残る課題」と感じてくれたら幸いだなぁ。


※因みに屋久島を含む九州地方の課題は、3年間九州に住んでいた時にトライした課題が多く、旅に出てから登った課題は僅か。

 

前置きが長なってしまった。

 

この旅は南から北上していったので、屋久島の課題から紹介。


屋久島】(課題名横の〇×は登れたか否か)

 

「瀬切海エリア バライカ 1級」〇

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とっさに出たニーバーに救われた バライカ

屋久島の課題でこれを外すことはできない。


一人で登ったという思い入れ補正を除いても、岩の美しさ、ロケーションともに国内を代表する(全国を回ったからこの言葉が言えてしまうのだ!)課題のひとつ。

 

ムーブ強度的には3級くらいだけど、約6mのハイボールで、下地はどうがんばってもマットを平らには敷けないようなゴロタ石。
一人でやるなら、5.11b~cくらいのフリーソロと思った方が良さそう。

 

自然に感謝したくなるようなエッジの立ったリップを掴み、マントルを返したら一面に広がる太平洋。完璧!


「瀬切海エリア プラチナ 初段」×

パレットが敷いてあるものの、下地が微妙に悪く、眺めただけでトライはしていない。
日当たりが良くてヌメりそうだったから、山エリアの課題を優先した。


「瀬切山エリア 春雷 1級」〇

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カンテパシパシ系 春雷

屋久島の課題の中では珍しい小さなボルダー。


カンテの効く所を探りながらムーブを作るのが楽しかった。
ハイボールもいいけど、安全な環境で「あーでもない、こーでもない」とするのはやっぱり楽しい。

 

「瀬切山エリア サルノシカト 1級」〇

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ラスト一手が繋げると辛い サルノシカト

横長のフェイスを、ハッキリとしたホールドを繋げてトラバースした後に、小さなハングを越えてトップアウトする。


ホールドは良いけどキツイ姿勢が続くトラバースパート、後半の足上げからのデッドと「繋げると難しい」のトラバース課題の見本のような課題。
1級では辛いと感じたけど、それは5連登目だったからかも知れない。いや、やっぱ辛い。


「瀬切山エリア フレア 初段」×

リップ?カンテ?への核心の遠い一手が出来なかった。
こちらもトップアウトすると、屋久島の海と山が「どど~ん」と目の前に現れて感動ものなのだろうなぁ

 

「山河公園エリア オートワン 1級」〇

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マントルを一回で解決できたのが嬉しかった オート1

はっきり言ってロケーションは良くない。

鬱蒼としていて岩は湿っぽいし、12月末なのに蚊が沢山いた。


が、それを差し引いても「オート1」は登りに行くべき素晴らしい課題。

 

バランシーなムーブ、距離出し、マントルボルダリングの全てが詰まっている。
この課題をツマラナイと言える人はいないんじゃないだろうか。

 

因みにボルダリングエリアは山河公園内ではなく、15分くらい山の方に歩く。

エリア前にある山河公園には、湧き水があって美味しいのでお勧め。


屋久島総評】

 

比較的新しい瀬切エリアばかりが注目されているイメージだけど、昔からの海沿いのエリアもかなり面白い。

 

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瀬切エリアとは違う砂岩のボルダーは、砂岩好きクライマーには堪らない。

 

屋久島ボルダーの良いところは、歩くのがそれほど苦でなければほとんどのエリアを島内の周遊バスで回れるところ。

 

一人でレンタカーを借りると割高だけど、屋久島交通のバスなら4日間乗り放題で4000円。

 

瀬切エリアはバス停から30分くらい歩くけど、ボルダリングマットを背負っていると、帰りは勝手に地元のおじさんが車を停めて話しかけてくれるので、そのまま自動でヒッチハイクになる。


後は、温泉で地元の人に○○まで送って貰えませんか?と聞いてみる。


実質、島内の道路が外周を繋ぐ一本だけだから、行先がぜんぜん違うという事がない。


今はコロナウイルス騒動で、屋久島も大変なことになっていると思う。

 

観光客が少ない冬の屋久島は、宿も安くてクライマーの天国のような環境だから、コロナ騒動が収まったら、ぜひお金を使いに行って欲しい。

 

GoTo YAKUSHIMA。

 

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レスト日には縄文杉を見に行くのも一興。往復10時間かかるけど。


ただ、年末年始の屋久島は、飲食店(飲み屋含む)だろうがスーパーだろうが問答無用で店が閉まるから、ちゃんと用意しておかないと年末年始をカップ麺で過ごすことになるぞ!(体験談)

 

九州全てを紹介したかったけど、屋久島だけでけっこうな文字数になってしまったから、九州本土はまた次回。

2020/3/17~3/26 南信~恵那の旅

2020/3/17~3/26

 

コロナエクシヴ・・・じゃなかった、コロナウイルスのせいでとにかくヒマ。

 

因みにコロナエクシヴはトヨタ自動車が昔販売していたセダン。

全高が低く、ぺったんこでカッコイイ(と、思う世代は思うはず)

 

なんと、現代のいわゆる”ハチロク”と5mmしか全高が変わらない。

最低地上高に余裕があるから、車高落としたらハチロクより低くなりそう。

 

ま、そんな話はどうでもいいんだヨ・・・。

 

 

コロナ騒ぎの影響で、久しぶりに大都会TOKYOに帰ってきたのに、人混みへは出かけられず、あまり人気(ひとけ)のない岩場や、人の居ない時間帯を狙って細々と登っております。

 

 

初めての岩場というと、長野県南部の遠山川ボルダーに行ってみた。

 

ロクスノ1級&初段で紹介されていた、遠山川の看板課題という「アンバマイカ」を含む3課題が岩が傾いたことで消滅したようなので、実質、この遠山川で紹介されていた課題は、「ケイユウ」、「キラーボーイ」の二つの初段課題のみ。

 

そのうち、「キラーボーイ」はトポに「身長差が出やすい」と書かれていたので、その時点でやる気を失いながらも、「いちおう見ておくか」とかなりキツイアプローチを、マットを二枚担いで20分くらい歩き、ようやくそれらしい岩を見つけたと思ったら、こちらも下地が水没中・・・。

 

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遠山川は全体的に、下地の整備やマット運びなどの”ドレイ”が必要そうな岩場

いちおう近くまでいって課題を観察してみると、たしかに身長差が出やすいというか、リーチがないとあきらかに難しそう。

 

よく、「リーチがないなら中継ホールドを使ってなんとかしろ」とか聞くけど、この岩に関してはキーホルド意外に中継で使えそうなホールドはまったくなかった。

 

キーホールドと言われるハング中央のカチへ届かすのすらリーチ差がでそう。

 

しばらく観察しても、なんの解決方法も思い浮かばなかったので、無駄打ちする前にもう一個の課題の「ケイユウ」へ移動した。

 

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チョーク跡がまったくなかった不人気の名課題?

「ケイユウ」はなんで周りにこれだけ大きな岩があるのに、この課題?ってくらい普通のサイズ。

 

こちらの課題は下地が下がっていそうな感じはなく、左下の岩に立った状態で各ホールドに届くのでペタペタ触って見る。

 

両手アンダースタートから、サイドカチを押さえてリップにドン!という感じなのだけど、これがまた遠い。

 

リップがとれた体でムーブを起こそうにも、パツパツで足が踏めないし、上がらない。

 

これはダメなやつかな~と思いつつ、他に惹かれる(この課題に惹かれた訳ではないのだけど、縛りプレイ中なので)課題もなく、しかたなくアレコレやってみるも、決定的な解決方法が見つからず時間切れ。

 

 

う~ん、なんだか遠山川は、メインで開拓している人との身長差がけっこうあるような印象。

 

そこそこリーチのある人が、ロングスパンで気持ちよく届く距離は、リーチのないクライマーにはその人が相当強くない限り、絶望的な距離であることが多いのだけど、その気持ちは大きい人にはわからないのだと思う。

 

「クライミングはリーチ、パワーじゃない!」という意見を聞くけど、じゃあ、なんでワールドカップでもなんでも男子と女子で課題が違うの?と思う。

 

男子と女子の一番の違いは、リーチとパワーだと思うのだけど。

 

 

看板課題の消滅、駐車スペースも少なく、アプローチも不明瞭と遠山川ボルダーはなかなかに難しい岩場。

 

同じ手間だったら、多くの人は笠置山や他のエリアに行くと思う。

 

その証拠に、チョーク跡のある課題はほんの少しだった。

 

 

 ・・・

 

で、翌日に移動した先は、およそ4年ぶりの笠置山ボルダー。

 

しばらく通っていた割には、課題のある岩すらも一回も見たことが無かった「イルカ」と、こちらは4年ぶりの再登となった「シュクラン」

 

4年前は、新しく公開されたばかりの里エリアで登ってばっかりだったので、笠置山の上のエリアはまだまだ新鮮な気持ちでトライできる。

 

イルカ 1級はリップから先がガバと思っていて、微妙に嵌りかけるも、なんとか成功。

 

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手に足ヒールではなく手より上ヒール

保持力と柔軟性が求められるキビシイ課題で、「う~ん、笠置の1級だな(笑)」という感じだった。

 

シュクランは、アンダーを使う。というところ以外のムーブを忘れていて、新鮮な気持ちで楽しめた。

 

こちらも本当に良い課題。

 

 「イルカ」と「シュクラン」の二つの課題で、笠置山での縛りプレイは終わったから、4年前の登り残しにトライしようと、里エリアに下り、笠置山最難の2級と言われる「ハサミコミ」にトライ。

 

 離陸からの一手が核心の課題に思えるけど、中間から上部も下地が悪くて気が抜けない。

 

ケガしたくないから、初手を止めた体でムーブを作っていくも、ここでもムーブ作りに嵌りかける・・・。

 

ようやく中間~トップアウトのムーブが出来た頃にはけっこうヨレていて、肝心の初手が止まらなくなりそうだったけど、絶叫保持してなんとか完登。

スッキリした。

 

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気合の初手止め

ハサミコミが登れたところで、この日のクライミングは終了。 

この日はとても寒く、駐車場に戻ったら雪がチラついていた。

 

その後、恵那で知り合った懐かしい顔ぶれと久しぶりに会い、楽しく談笑。

 

みんな変わらず良い人たちばかり。

 

恵まれて(恵)美しい(那)という地名通りの、本当に良い土地だと思う。

 

 

その後、カフェインパワーで夜中運転して甲信越へ戻った。

 

 

・・・

 

翌日。

 

3連登目となるこの日は、小川山で狙っている課題のムーブ作りぐらいの気持ちで小川山に。

 

グレードは1級とのことだけど、とてもそのグレードで納得できる難しさではなさそう。

 

3時間ほど奮闘して、ムーブを作ったところでその日はお終い。

 

高さもあって油断すると怪我しそうな課題なので、二日間しっかり休んでからトライすることに決めた。

 

 

さらに翌日。

 

この日は休むつもりだったけど、先の天気が悪そうなので、縛りプレイの中の登れそうな課題を登っておこうと小川山へ。

 

 お初の屋根岩ボルダーで、「石の魂」

というか、クジラ岩より上のボルダーには行ったことがなかった。

 

石の魂は中継ポケットありの1級と言われてるバージョンしかやる気がなかったから、すぐに終わるだろうと思ってたけど、右手の持ち感がわからなくてけっこうハマる。

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右手の通称”スプレー持ち”が面白かった

6トライ以上、10トライ未満というところで完登。

 

同じ1級の課題でも、ムーブのエイハブ船長に対して、ホールディングの石の魂といった印象だった。

 

限定課題は好きではないので、ランジは試しもせず。

 

「石の魂」の後は、知り合いが親指岩でクレイジージャムとやっているというので、トップロープで遊ばせて貰った。

 

これまでボルダーでやったフィンガー~ハンドジャムメインのクラックと違い、全身を使うジャミングで戸惑った。

 

4テンくらいでボロボロになりながらトップアウト。

 

ボルダリングとはまったく違う世界で、楽しいながらもぐったりと疲れた。

 

 

これからしばらくは天気が悪そうなので、強制レストとなりそう。

指皮と体力の回復させて、狙っている課題を楽しみながらも、スムーズにクリアして行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/2/15~3/16 実家に帰ってからの一か月

2020年2月14日で西日本編(愛知、静岡あたりは西日本とはいえないだろうけど)を一旦の区切りとして、東京の端にある実家に三か月かけてたどり着いたのが、前回までの記事。

 

実家で短期の仕事でもしながら旅の費用を稼ぎつつ、信州、東北、北海道の雪解けを待って、春に再び車中泊でのボルダリング名課題の旅を再開しようと計画していた。

 

しかし、ここに来て、新型コロナ騒動によりイベント系の短期で働いて稼げるような仕事が軒並みなくなり、計画の変更を余儀なくされた。

 

幸い、暖冬なこともあって、瑞牆山、小川山などの信州地方のボルダーエリアがこの時期でももう登れるとの情報を得て、4泊5日の車中泊で出かけたり、手近な御岳ボルダーで、これまでにトライしたことがない課題を登ったりした。

 

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瑞牆山ボルダー サザンクロス

 この一か月で登った課題で特に印象深いのは、瑞牆山ボルダーの「サザンクロス」と

御岳ボルダーの「オプティミスト」の二つ。

 

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ダイナミックなトラバースムーブのオプティミスト

サザンクロスは、「これ?ボルダー?」ってサイズだし、オプティミストは御岳の長い歴史の中で「なんでこれまで登られてなかったんだろう?」と思えるほど、トラバースパートだけでも綺麗なライン。(実際に左のカンテに抜けるラインは、かなり昔に室井さんによって初登されているそう)

 

次点で三峰の「重き流れの中」

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下地が上がってるのに十分高い。重き流れの中

 

重き流れの中は下地がだいぶ上がっていて、スタートがいまいちスッキリしない感じになってしまっているので、もし、下地が下がったらまたトライしてみたいと思えるような課題だった。

 

御岳では、特に魅力的な課題に見えなくて触った事がなかった「マルガリ」をトライしてみようと思ったけど、下地がごっそり無くなっていて、スタートポジションにも立てず。

 

下地が上がっても下がっても文句を言う、クライマーとはなんとワガママな生き物か。

 

下地に限らず、岩は欠けたり、岩の傾きが変わったり、忍者返しの岩のようにチッピングされたりで課題が消滅することがあり得るので、ある内に登るのが吉だろうと思う。

 

 

実際、このボルダー名課題の旅も、上記のような理由でトライできなくなった課題が多い。

 

まだ未訪問だけど、遠山川の「アンバマイカの岩」の課題は岩が傾いて全滅のようだし、楯ヶ崎の「スカイフォール」はクラックの幅が広がって、オリジナルの状態ではなくなってしまったみたい。

 

その他にも、北山公園の「ガンフォー」のように、チッピング&ホールドが欠けて明らかに難しくなったと言われる課題もある。(そもそもそういう課題を初登時のグレードで発表するのはいかがなものか…)

 

 まぁ、文句を言っても始まらないから、いまある課題を今あるうちトライしたいと思っております。

 

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御岳のマイナーエリアにある、エクステンドも登ってみました

 

 

 

2020/2/14 日本本土最南端「佐多岬」を出て三か月。ついに東京に到着!

2020/2/14

日本本土最南端「佐多岬」から陸路で東京(の端っこ)に到着!

 

この日が、日本縦断ボルダリングの旅シーズン1の最後の日になるとは思わなかった。 

 

いつもどおり車中で目覚め、昨晩の残りを食べてコーヒーを飲み、日の出と共に城ケ崎ボルダーへ。

 

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城ケ崎の日の出

目標は、城ケ崎ボルダーフナムシロックにある、「モンスターマン」

 

朝は湿度が高いからあんまりコンディション的には良くないけど、それでも早起きして訪れた理由は、この日は気温がとても高くなる予報だったから。

 

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実際、午前6時頃でも半袖で快適

 今年の冬はどうなってんだ・・・

 

ハイシーズンのフリクションに頼って登りたい私には、絶望のシーズンなのかも知れない。

 

ランジで失敗してマット外に豪快に落ちたりしながらも、モンスターマンは岩場到着後90分くらいでなんとか登って、次の目標に向けて移動。

 

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THE・ボルダリングという感じの名課題でした

次の目標課題へは、例のあの本を頼りにアプローチして、ホントにセンス無いな~と思いながらも親切な標識のおかげで目標の岩に到着。

 

・・・?

 

写真と違くね?

 

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悟空ハング2020 下地が1m以上下がり、もはやフリーソロ

下地を見て、トライするべきか否か逡巡したけど、とりあえずはやってみないと!と思い、ど緊張しながらスタート~ハング部までのホールドを探る。

 

ハング中間部はガバカチ。

 

ハング上部のカチは悪くはないけど、深い足から出る時に、足が切れて振られたら保持しきれないくらいの持ち感。

 

普通だったら、ハング中央部のガバカチにヒールしてマッチというムーブを選択したいところだけど、失敗したら背中から落ちそうなヤバい気配がする。

 

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ヒールは・・・この高さではできないムーブだった

 

この高度でそんなリスキーなことはできないから、持久力を喰うけどフラッギングからの寄せを選択。

 

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なんとかハングは越えたものの、上部のホールドが思いのほか悪く、そこから上はデッドポイントのムーブになりそう。

 

この高度でそんな無茶はできなくて、ここで降りることに。

 

しかし、一度、仁淀川で同じくらい高さから飛び降りた時に右足を痛めた(後日、骨挫傷と診断された)降りるのも十分怖かった。

 

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リップにぶら下がり~

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衝撃を分散する?四つ足着地!

 このトライで少し恐怖心が目覚めてしまったのと、ややヌメりを感じてリスクのあるムーブに躊躇してしまうため、日を改めてトライすることを誓ってこの日は退散。

 

 

・・・。

 

 

さて、この後どうしようか。

 

敗退を決めたものの、時間はまだ午前。

 

なんとなく、久しぶりに湯河原幕岩ボルダーでも行ってみようと、車を北に走らせた。

 

 

湯河原から城ケ崎はそんなに遠くないと勝手なイメージで思っていたけど、いやはやけっこう遠い。

 

休憩を挟みつつひたすら下道で向かう。

 

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幕岩の駐車場に着いた時に、すでに2月14日の時点で梅まつりの「梅の宴」が始まっていて、駐車料金500円+入場料200円が掛かるというので、そこまでしてやりたい課題もないし、ここまでジャパンワイドな岩登りをしてきて、いまさら限定ホールドを避けながら登るのもあれだと思ってヤメた。

 

 

・・・。

 

再び、う~んどうしよう。

 

少し考えて、もういいや!実家にいったん帰ろ。っと決めてまた下道を走る。

 

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懐かしい景色

途中、早川漁港で実家へのお土産を買った。

ここも懐かしい。

 

お昼も一時を回ったというのに、人気の食堂に行列ができていて関東を感じた。

 

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東京都唯一の道の駅。狭い。

ここまで来たら、実家までは後は目と鼻の先。

 

 

色々と感慨深い気持ちになるかな~と思ったけど、意外とあっけなく、それほど特別な感情は湧いてこなかった。

 

 

この三か月で車中泊以外で寝たのは、お世話になっていたジムの店内で寝た一泊だけ。

あとはオール車中泊

 

総走行距離、掛かったガソリン代とかメモしてあるけど、計算するのが面倒なので、またいつか。

 

そもそも、ブログをやるにはマメさが足りない性格なのだった。

 

まぁ、でも山野井泰史さんもマメにブログの更新をしてないし、あまり語らないけど、しれっと凄い事をやっている。

 

それがカッコいいとも思う。

2020/2/11~13 ほうらいわんこっちゃない。

2020/2/11

長いものに巻かれたい

 

この日はレスト。

 

豊田を離れる前にちょっと観光でもしとこうと、トヨタ会館へ行ってきた。

なんと入館料無料!

 

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未来系マシン


それほど大きな施設ではないけど、車好きなら十分に楽しめる内容だった。

 

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ピンボケスープラ

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レース車のLFAについてた、ホンモノ感あるカナード

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レクサスも臆することなく触れる

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プリウスPHEVのリアハッチがガチなカーボンで驚く。

 

昔はオタク系車好きによくある「けっ、トヨタなんてツマラナイ車メーカー!」という思想の持主だったけど、歳をとると「いいねトヨタ」になる。

 

長いものには巻かれたい。

 

 

2020/2/12

ほうらいわんこっちゃない

 

この日は鳳来ボルダー。

 

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鳳来ボルダーも昨日と同じ愛知県と知り、愛知県の広さに驚く。

 

使えないと噂のあのトポの情報通りにアプローチしたら、目印となる小屋が潰れてて、迷いに迷った。

 

乳岩の真下まで行ってしまった・・・。

 

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目印の”元”小屋

目標の「たゆたい」がある岩は、駐車場から岩棚の登山道を歩き、橋を渡ってすぐに右の踏み跡に入る。

 

あとは右下に岩が見えるまで踏み跡を登れば、カンタンに見つかるはず。

 

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どっかぶり

この日の目標課題の「たゆたい」は、小山田大氏初登の課題と聞いて、覚悟はしていたけど、やはり悪い。

 

しばらく初手のポケットの持ち方が分からなくて、辛いムーブを強いられた。

 

二手目も、仁淀川ガンダーラで怪我した右足に負担の掛かるキョンムーブで、痛みに耐えながらの動作になってギコチない。

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この動作で完治までがまた長引いた気がする。

いわんこっちゃない。

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浅いポケットで姿勢を整えて・・・

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ランジ!

絶叫と共にカンテのホールドをとらえ、初見の上部は手をシェイクしながら修正を交えつつトップアウト。

 

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この一本を逃したら、ヨレで登れなかっただろうから緊張した。

 

鳳来での登りは、他の課題も知らないし、最初のアプローチで迷って時間がなくなってしまったので、この一本で終了。

 

鳳来を後にして静岡方面に下った。

 

この日は道の駅掛川で就寝。

夜から明け方にかけて強い雨が降った。

 

 

2020/2/13

富士を眺めながらレスト

 

 車上生活における雨上がりのルーティンというか、家事(車事?)の寝袋干し。

 

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海沿いは潮風がイヤなんだけど、この日は仕方なしに干す

田舎なら公園や川沿いなど、人目が気にならない場所が多くあるけど、都市部に近づくに連れて寝袋を干したり、車内を清掃したりする場所が少なくなって困る。

 

その事が、九州、中国、四国に比べて関西~東海での停滞日数が少なくなった要因のひとつかも。

 

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満喫の朝食サービスを豪華にする遊びも、この日でしばらくオアズケ

 

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静岡側からの富士山を眺めながら過ごす

 

人生で初めて静岡県をゆっくり通過(新幹線で通ったことがあるから)したけど、富士山がとにかくインパクトがあって、静岡で生まれ育った人には、遠出した後に地元の静岡に帰ってきて富士山が見えたら、「地元に帰ってきた感」を強く感じるんだろうなぁ。

 

明日は朝から登る予定だったから、この日は距離を稼いで伊豆まで移動して就寝。

 

海沿いの道の駅に、キャンピングカーや車中泊の車がたくさんあって、都市圏に帰ってきたのだな。

 

と、実感した。


 

 

 

 

2020/2/7~10 逃げるように東へ

2020/2/7~8

逃げるように東へ

 

瀬戸大橋途中の与島PAで目覚める。

 

そのまま北に向けて車を走らせ、岡山県の矢掛ボルダーへ。

 

矢掛ボルダーへは三回目で、初回は今思えば非常にフリクションが悪く、何もさせてもらえなかった。

二回目でだいぶ感触が良くなり、三回目の今回こそ登ってやろうという意気込みで、看板課題の「エイプリルフール」に向かった。

 

この「エイプリルフール」は、もうあと一手というところまで迫っているのに、なかなかその一手を出すための足上げができない。

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最高到達地点


 この日もその足上げができずに何度も落ち、ガンダーラで負傷した右足へのダメージが蓄積してきたので敗退とした。

 

正直、悔しい気持ちが多いし、岡山県という気軽に行くことができない場所に宿題を残すのは心残り。

 

でも、三か月を回った車中泊生活の疲れが、旅を始めた最初ほど、課題への情熱を出してくれないのだ。

 

ここからは雪崩のようにモチベーションが瓦解し、翌日(8日)に訪れた北山公園でもアドレナリンカンテに集中してトライするも登ることはできず。

 

「登れないから明日も来よう」と近くで泊まることも考えられないほど、移動したい気持ちでいっぱいだった。

 

花崗岩二連登という環境を抜きにしても、情けない。

 

2020/2/9

この日は奈良のレスティ唐古で起床。

 

北山公園からはけっこうな距離があるけれど、この道の駅はなんとトイレの洗面台で温水が出るのだ!

 

控えめに言っても神(この生活をしていると、”神”のハードルが低くなる)

 

奈良からは伊賀経由で愛知県へ。

 

愛知県に入ってから豊田の岩場での指皮対策に、イボルブのマジックフィンガーテープを探していくつかのジムを回ったけど、どこも売り切れ。

 

でも、訪ねたお店のスタッフが皆さんとにかく親切だった。

 

とても偏見に満ちた感想だけど、クライミングジムのスタッフって超親切か、超不愛想のどちらかになるイメージ。

 

超不愛想なジムスタッフさんからは、大体が若いころから英才教育的なクライミングをしていたような、つよつよなオーラが漂っているんだけど人間的にどうなのよ…。

 

結局、イボルブのマジックフィンガーテープは名古屋市の超親切なオーナーが居るクライミングジムで手に入れることができて、明日の豊田で試そうとワクワクしながら岩場の近くで就寝。

 

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”3”と”4”逆だろ!は皆がツッコむところでしょう。アメリカンで好き

2020/2/10

サウンズグッドでサムズダウン!

 

朝も早くから豊田、梟城址のサウンズグッド e へ。

この課題の場所は、これまた三重県の超親切なオーナーのがいるジムで場所を事細かに教えていただき、不安になることもなく到着できた。

 

けっこうな急こう配を降りていくので、足元の準備はしっかりと。

 

なんだかんだ岩に触り始めて90分くらいで登れたのだけど、豊田グレードのeとしては、平均的な初段らしい強度で登りごたえのある課題だった。

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不意の足切れ。右足は捻挫して掻き込み力が弱ってる。

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こっちは意図した足切れ

 

なんだか偉そうな言い方だけど、どうも昔から豊田の課題はYoutubeにあげるとサムズダウンを食らうことが多く、「これは何かしらの警察が居るな・・・」という気分になるのでちょっと・・・。

 

ひとこと、何がダメなのかコメントが欲しいなぁと思うのは、間違いなんでしょうか。

だからみんなインスタに動画を上げるようになったんじゃないだろうか。

 

まぁ、課題に罪はないので、サウンズグッドはとにかく気持ちの良いオススメできる課題です。

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面白い形の岩

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ホールドは全編良いので、テーピングしたままでもイケます

 

サウンズグッドが思いのほか早くに登れたので、そこから車に戻って2度目の朝飯を食べ、しばらく車内の清掃やら虫干しをして午後から俊トラへ。

 

この俊トラ探しに嵌り、2時間くらい山中を彷徨って、ふとGooglemapで俊トラと入力してみると、あるではありませんか!

 

なんと俊トラの場所がGooglemapに登録されている。

 

そのmapを頼りに山中の踏み跡を辿っていって俊トラに到着。

 

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オッケーGoogle!俊トラ!

あわやアプローチで敗退するところだった・・・。

 

 俊トラのある岩はけっこう大きい岩なのだけど、この旅はほとんどがハイボールとのタタカイだったので、もうこれくらいでは動じない。

 

岩を上から下から横からぐるりと眺め、ホールドの形を観察。

 

起こすムーブを想像し、決意を決めたらファーストトライ。

 

核心と言われるヒール解除での振られはなんなく耐えられ、唯一苦戦したのは、その後のサイドガバに出る前のカチマッチ。

 

下から眺めただけでは美味しい場所がわからず、ファーストトライはここで降りる。

 

続くセカンドトライは、同じカチマッチパートで朝から巻いたままのマジックフィンガーテープが抜けそうになって降りた。

 

テーピングを外したサードトライで完登。

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やっぱり生指はイイ!

マントルは事前に上からホールドを見ておけば、安心です。

 

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フレームアウト

午前中に登ったサウンズグッドほどの強度はないので、初段を登れるクライマーだったら、マットが十分にあればフラッシュを狙える課題かも。

 

この日は高速道路を一区間だけ使って、途中のSAで就寝。

 

高速のSAは温水が出る。神。

 

 

 

 

 

 

2020/2/2~2/6 岩の国のガンダーラ

2020/2/2

岩の国のガンダーラ

 

この日は、マントルビビりからのクライミングダウンをして、リップから降りたにもかかわらず捻挫を喫した課題、「ガンダーラ」への再チャレンジ。

 

ガンダーラのある岩へのアプローチは遠く、地元or比較的近くに住むクライマーすら行ったことがないような岩だった。

 

道路側からのアプローチを試みるも、捻挫した直後は徒渉して帰れた道が、この日は水かさが高く徒渉する事ができなかった。

 

思いダブルマットで河原をあっちこっち動き回り、30分以上彷徨ったあげく、けっきょく車に戻って河原の駐車場に止めてから河原を上流に向かってひたすらに歩く。

 

大きな岩がゴロゴロするアプローチは、捻挫した足にはまだキビシイ。

 

足首の上下方向への動きはだいぶ痛みがなくなったけど、ひねるような、足首が斜めになるような動きになると痛みが走り、そのたびに苦虫を噛みつぶしたような顔になる。

 

問題の「ガンダーラ」は、前回来た時の下地の水没もなく、岩も乾いている。

上部に回って、前回失敗したリップのホールド探しと、ブラッシング。

 

届かないところは落ちていた木の枝にブラシを固定して、入念に磨き&オブザベ。

 

 

下部は前回バラしているので、気合で距離を出して気合で寄せるだけ。

 

幸い?日曜日なのに今日もこの岩には人が居ないから、声は出し放題である。

 

リーチ的な核心の、遠いガバ取りをこなし、「ミスったらやだな」と思っていた寄せの一手も止まり、そこからリップまでは足がスリップしない限りは落ちないパート。

 

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飛んで

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寄せて

遠いリップ取りも、手前の高さを考えると保持感の微妙なカチをとらえ、右手を寄せる。

 

自分のムーブでは、この課題で一番リスキーな瞬間。

 

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左手が抜けたらと考えるとぞっとする瞬間

ここも恐怖心に勝つために声を出し、右手が寄ってしまえば、あとはイメージ通りにマントルをこなすだけ。

 

高さ、下地の悪さを一時忘れ、ただ、マントルを返すことだけを考え岩の上に立った。

 

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達成感と解放感の入り混じった気持ちで、岩の上からしばらく川を眺めた。

 

フィジカル的にはそれほど困難な課題ではなかったけど、高知での最後のボルダリングにふさわしい課題だったように思う。

 

2020/2/4

雪は夜更け過ぎに煩悩へと変わるだろう

 

昨日(2月3日)は何をしたか覚えていない。

ただ、愛媛県西条市に移動して、何か食べてどこかで寝た。

 

で、この日(4日)

 

西条市からほど近い、西之川ボルダーへ行くことにした。

 

一昨日のガンダーラで、この旅での四国ボルダリングはお終いと考えていたので、流しというか、深追いはしないボルダリングへ切り替え。

 

オロナマントルエリアと呼ばれるところの、看板課題「スノーアタック V7」をトライ。

なぜかこの課題だけVグレード表記だった。

 

下地が悪いというか、マット数的にあぶない場所が多かったので、マットをずらしながらちょこちょこと触り、なんだか出来そうだったから、せっかくだしとロースタートの「除断煩 V8」に切り替えた。

 

それにしても、スノーアタックから除断煩だとまったく課題名に一貫性がないみたいだけど、なにか関係はあるのかしらん?

 

 

落ちたらとても痛そうなところにマットを敷き、落ちたらけっこう痛そうなところは安全対策は諦めて繋げトライ。

 

スノーアタック合流のカチマッチで手こずって、一度降りようと思ったけど、気合で飛び出してなんとか右手を止める。

 

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また声が出た。

 

ホームや、近くの岩場だったら「また今度」で諦めきれる課題も、この旅ではそれができないので、一回一回を無駄にできない。

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背面強打の恐怖と戦う

多少不細工でも登りきることが大事。

 

西之川は水の色、透明度が素晴らしく、そこに居るだけで気持ちの良い場所だった。

 

2020/2/5、6

日帰り別府旅行

 

5日は移動日。

西条市から、愛媛県を西に向かってひた走る。

 

久しぶりに海の見えるところで、ビールを飲んだりして休憩。

風が強くて車が揺さぶられるので、二重効果で気持ち悪かった。

 

2月6日。

 

愛媛県佐多岬半島から、大分の佐賀関を繋ぐ九四フェリーに乗船。

節約のために車は港に止め、人だけ乗船した。

 

片道1000円弱。

 

大分の佐賀関に着いたら、段ボールの切れ端に書いた「別府」を掲げ、ヒッチハイクを始めたら、段ボールを掲げた瞬間にトラックが止まってビックリした。

 

止まってくれた運転手さんは佐賀関の近くに納品に行った帰りで、大分市内に帰るところだったようで、「若いころにヒッチハイクで旅をするのが夢だった」と言い、「今は嫁も子供もいるから」と。

 

それでせめてもの?ではないけど、ヒッチハイカーを見つけたら乗せてあげることにしているとか。

 

ヒッチハイクの経験は何度かあるのだけど、この方と同じような人が多いし、自分も見つけたらなるべく乗せてあげるようにしている。

 

今のところ海外でしかヒッチハイカーを乗せた経験がないけど。

 

そんなこんなで別府に着き、野暮用を済ませたらトンボ帰り。

帰りも佐賀関までバスがないからヒッチハイク

 

これも開始10分ほどで拾って貰え、予定より早く愛媛県に帰れた。

 

そこからは怒涛の運転で香川県に入り、深夜割引を使うためになんとか高速のPAで寝たかったこともあり、瀬戸大橋へ。

 

途中、眠すぎて、香川県辺りで、標識に「〇〇番札所 〇〇寺」と見つけるたびに、「〇〇番! 〇〇寺っ!」と水曜どうでしょう大泉洋さんの真似をしながら変なテンションで車を走らせた。