2019/12/31
S県某所で、5、6年前にオーストラリアのグランピアンズでお会いしたH氏と再会。
H氏は日本の某有名メーカーに勤めているクライマーで、数年前に日本に帰ってきた。グランピアンズ以外の岩場にも私を連れ出してくれて、オーストラリアでは大変お世話になった方。
グランピアンズでルートを一緒にやったり、それ以外の岩場にも連れて行ってもらったりもした恩人だ。
S県(伏字にする意味あるのか)はH氏の実家がある県で、日本に帰ってきてからは、GWや年末年始の長期休暇には地元のS県に帰り、近くの岩場を楽しんでいるようだったので、せっかくの機会だしと、久しぶりの再会と岩場の案内をお願いしたのだ。
約5年ぶりにあったH氏とは、そんなに長い間会わなかった感じがしなかった。
もしかして日本で一回会ったっけか?と思えるほどに。
そんなH氏と向かった岩場は、通称YMCボルダーと言われるところ。
YMCAではない。
岩場は前日の昼過ぎまで降った雨でビチョビチョ。
色々と岩場の見学をして、9時ごろから登り始めた。
それでも一向に乾く気配はなく、さらに追い打ちで雨が降ってくる。
ボルダーは湿っているというよりは濡れているという状態で、普通ならトライするような環境ではなかった。
それでも、自由すぎる私とは違い、家族と責任を持ったH氏はクライミングする時間が少ないので、悪いコンディションの中でもかかんにトライを繰り返していた。
雨は強くなる一方で、少し被った岩の下で雨宿りをしながらH氏とたわいのない会話をする。
昼前に風が出てきたものの完全に乾くまでには至らず、ここでH氏は午後から家族サービスの約束があるので時間切れ。
核心の初手を止めているだけに、コンディションが悔やまれる。
一緒に駐車場まで戻り、明日の再会を約束して別れた。
昼過ぎからは風がとても強くなり岩も乾きそうだったから、お昼休憩をとった後に一人岩場へと戻ってここの看板課題の「蛇腹スペシャル」をトライ。
思った通りのホールド感で、危なげなくフラッシュできてしまった。
グレードうんぬんはわからないけど、ロケーションも含め良い課題だった。
その後、ふたたびミゾレ混じりの雨が降ってきたので、まだ2時過ぎだったけど撤収した。
その後、愛想の悪い猫とオバさんが居る銭湯に入ったり、ドン・キホーテで買い物したり、年越し蕎麦のゆで汁を車内にぶちまけたりして、その清掃に追われている内に夜になった。
この日は大晦日。
どこで年を越そうか思案しているうちに、今日登ったボルダーエリアからほど近い阿賀神社(太郎坊宮)の岩がライトアップされているのを見つけ、フラフラと引き寄せられるように太郎坊宮へ向かった。
太郎坊宮の駐車場で年越しを待つ間に、三日坊主にならないようにこのブログを書いた。
この日は大気の状態が不安定で、昼間は強風、夜は雪がチラつくこともあった。
年明けを待つ間、ドンキで買った高温の使い捨てカイロだけが頼りだった。
足先の冷たさが限界近かったが、なんとか凍死せずに年明けし、初詣を済ませたら素早く下山してヒーター全開で車を走らせて、今夜の寝床とする道の駅へ。
この生活を始めてから日をまたいで起きてることがなかったから、なんだか新鮮な気持ち。
寝る直前まで車を走らせていると、車内がヒーターの余熱で暖かいので快適に眠れた。